OneLoginでWebAuthnを使ってみた

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OneLoginでは、昨年8月からWebAuthnをMFA(Multi Factor Authentication, 多要素認証)として使用できるようになりました。まだ対応していないブラウザもありますが、例えばTouch IDが搭載されたmacであれば指紋一つでMFAを認証できとても便利です。運用も踏まえた設定方法をご紹介します。

www.pentio.com

デモ

実際のログイン画面です。とてもスムーズ!

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Touch IDでMFAできる

必要なもの

  • OneLoginアカウント
    • Starter, Enterprise, Unlimitedどれでも使えますが、WebAuthn機能のアクティベートが必要です。
  • WebAuthn対応端末
    • macOS: TouchID対応端末
    • Windows: Windows Hello対応端末
    • WebAuthn対応デバイス(Yubikey等のセキュリティキー)

機能アクティベートについて

ペンティオよりOneLoginをご契約のお客様は、こちらのフォームから機能アクティベートの申請が可能です。 docs.google.com

MFA設定方法

管理者の設定

OneLoginの管理者画面からSecurity > Authentication Factorsを選択し、New Auth Factorをクリックして新しくMFAを追加します。

中段左のWebAuthnを選択し、名前を入力して保存します。

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WebAuthnを選択

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名前はWebAuthnにしました
Authentication FactorsにWebAuthnが追加されました。
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追加されました!

続いて、ユーザーポリシーの設定画面です。MFAタブのOne-time passwords項目で「OTP Required」にチェックをいれ、先ほど追加した「WebAuthn」にチェックを入れます。ここでは「OneLogin Protect」にもチェックを入れていますが、理由は後述します。

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ポリシー設定画面

エンドユーザーにポリシーを割り当てたら管理者の設定は完了です。

エンドユーザーの設定

エンドユーザーは、初回ログイン時にMFAを設定します。 ID、パスワードを入力すると、このような画面になります。「セットアップを始める」を選択します。

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セットアップを始めるをクリック

認証器を追加します。ChromeでTouch IDを追加する場合は、一番下の内蔵センサーを選択し、Touch IDで認証します。 WebAuthnの認証が通ればログインが完了します。

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内蔵センサで認証(macOSの場合)

まとめ・運用のコツ

OneLoginのMFAでWebAuthnを使う方法を説明しました。

WebAuthnに対応していないブラウザ(Safari等)では、WebAuthnを使ったログインができません。代わりのMFAを設定しておくことで、メインの端末以外からでもMFAを使ってログインすることができます。

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WebAuthnではないMFAで認証もできる

内蔵センサでWebAuthnが使える端末が多いユーザーは設定してみるとログインがより楽になると思います。